6.PLCによるシーケンス制御
三菱電機のシーケンサを例にして、PLC制御の概要を解説します。
近年ではリレー制御に代わり、PLC制御が主流です。
<シーケンス制御はどのように行うのか>
STEP1.処理イメージ
三菱電機のシーケンサ(MELSEC-Qタイプ)で解説します。(図6-1)
これに対して、入出力機器に対するシーケンサの処理を分かりやすくするためイメージ図に置き換えます。(図6-2)

図6-1 MLSEC-Q
イメージモデルに置き換え
押ボタン(X0)を押すと、緑ランプ(Y10)が点灯する処理を行います。

A
図6-2 MLSEC-Q処理イメージ(X0 = OFFのとき)
STEP2.入力処理
配線された機器の状態はデバイスと呼ばれる記憶領域へ移されます。
押ボタンを押さないときは、OFFとしてデバイス(X0)に情報が移されます。(図6-2 A)
押ボタンを押すと、ONとしてデバイス(X0)に情報が移されます。(図6-3 A)
※)デバイスとは
PLC内部におけるON/OFF(ビットデータ)や数値データなどの記憶領域のこと。
STEP3.演算処理と出力処理
シーケンスプログラムに基づき、CPUで演算処理をします。
演算結果の出力もデバイスに移され、出力端子のON/OFFとして反映されます。(図6-3 B)

A
B
図6-3 MLSEC-Q処理イメージ(X0 = ONのとき)
以上がPLCによるシーケンス制御の概略です。
<PLCによるシーケンス制御のメリット>
リレーシーケンス制御との比較
・シーケンスプログラムの変更により改造(仕様変更)が容易。
・複雑な制御でも設計が容易。 など
PLCと入出力機器の配線概略図を用いてもう少し詳しく解説します。(動画6-1)
動画6-1